予防接種 Vaccination

新型コロナウイルスワクチン

新型コロナウイルスワクチン接種を行っております。12歳以上の方が対象です。
令和6年度からは定期接種となります。御希望の方は予約開始後にお電話か受付で御相談下さい。

令和6年度以降の新型コロナワクチンの接種については、個人の重症化予防により重症者を減らすことを目的とし、定期接種として実施することとなっています。定期接種の対象者は65歳以上の方および、60歳から64歳までの一定の基礎疾患(※)を有する方です。
(※心臓や腎臓、呼吸器の機能の障害があり身の回りの生活を極度に制限される方や、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり日常生活がほとんど不可能な方。)
定期接種に該当しない方は任意接種となり、15,000円で接種を行います。

季節性インフルエンザワクチン

インフルエンザの発症抑制、重症化予防に効果的です。
冬季の流行期前に、早めの接種をお勧めしております。

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます。
65歳以上の高齢者の方、以下の基礎疾患をもつ方に推奨されています。

  • 心疾患
  • 喘息
  • 肺気腫
  • 糖尿病
  • 腎疾患
  • 脾臓摘出後の方

肺炎球菌ワクチンには3種類あります。

特徴 接種間隔 費用
ニューモバックス(23価) カバーできる範囲が広い
5年ほどで効果が落ちる
5年ごとに接種可 約8,800円(税込)
定期接種対象の方(※)は公費助成あり
プレベナー(13価)
バクニュバンス(15価)
免疫誘導能力が高い
一生効果が続く
追加接種不要 約12,000円(税込)

※その年に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳になる方および100歳以上の方

23価ワクチンであれば5年毎の定期的な接種が推奨されています。加えて、13価ワクチンまたは15価ワクチンを一度接種しておくとより高い予防効果が期待できます。

※すべての肺炎を予防するものではありません

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹を予防するワクチンには2種類あります。

ワクチンの
種類
発症予防効果 神経痛予防
効果
接種回数 対象者
弱毒生水痘ワクチン「ビケン」 生ワクチン 約50% 約60% 1回 50歳以上

長所

  • 費用が安い
  • 接種回数が1回

短所

  • 徐々に予防効果が低下
  • 免疫が低下している方に接種不可
約8,000円(税込)
シングリックス 不活化ワクチン 90%以上 90%前後 2回 50歳以上

長所

  • 予防効果が高い
  • 免疫が低下している方にも接種可

短所

  • 費用が高い
  • 2回接種が必要
  • 副反応が比較的強い
約22,000円(税込)× 2回

帯状疱疹について

過去に水痘にかかったことがある人は、治癒後も体内にウイルスが潜んでおり、免疫力が低下した時などに帯状疱疹として発症します。50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。帯状疱疹は水疱を伴う発疹と痛みが特徴ですが、治癒後も痛みや痺れが後遺症として残ることがあります(帯状疱疹後神経痛)。日常生活に支障が出るほど強い神経痛が残る方も稀では無く、治すのが難しいことで知られています。上記のワクチン接種により、帯状疱疹発症と神経痛のリスクを下げることができます。

おたふくかぜワクチン

ムンプスウイルスによる流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)を予防します。 これまでおたふくかぜにかかったことが無い大人が感染すると、難聴、精巣炎(男性)、卵巣炎(女性)を発症する事もあります。

麻疹・風疹ワクチン

麻疹、風疹は共に発熱、発疹などを主症状とする感染症です。妊婦が感染すると、麻疹では流産のリスクが高まり、風疹では胎児に重度の障害が起こる可能性が出てきます(先天性風疹症候群)。無症候性の感染者から妊婦への感染が懸念されており、これまでにワクチン接種を受けた事や、罹患した事が確実で無い方は接種をお勧めします。(抗体検査で接種の必要性を判断できます)

子宮頸がんワクチン

ヒトパピローマウイルスが原因となる子宮頸癌や尖圭コンジローマの予防効果が確認されています。小学校6年生~高校1年生相当の女子が定期接種対象となっています。

A型肝炎ワクチン

A型肝炎ウイルスによって起こるA型肝炎は、発熱・倦怠感・黄疸などの症状を起こします。日本では60歳以下のほとんどの人が免疫を持っていないとされており、流行地域への渡航予定がある方に推奨されるワクチンです。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎はB型肝炎ウイルスが血液・体液を介して感染して起きます。感染経路は主に垂直感染(母子感染)と、水平感染(出血を伴う医療行為、性交渉、刺青、注射の回し打ち等)に分けられます。B型肝炎ウイルスに感染すると肝臓に炎症が起こり、炎症が持続すると慢性肝炎から肝硬変、さらには肝臓癌へと進展する可能性があります。B型肝炎ワクチンを接種することで、肝炎・肝臓癌の予防につながります。